第314号 夢一杯の2050年社会へ進む
date:2010-01-06
2010年の幕開けにちなみ、
これから叶えるべきテーマを掲げてみよう。
産業界でCO2など温室効果ガスの排出量がずば抜けているのは電力
業界である。日本の原発は平均6割位しか稼動していないが、
米国は9割も稼動している。
日本がもう1割でも稼動率を高められたらCO2排出削減量は2%強が改善される。
それほどまでに私達は電力メーカに負担を強いている。
資源の少ない日本が、エネルギーを作るために石油を燃しCO2を大量に出している。
石油重量(g)の約2倍強(液によって異なる)のCO2排出重量(g)になりこの世から消える。
他の方法でも電気は起こせるがこれで本当にいいのだろうか?
折角発電した電気エネルギーだが交流送電なので送電線内の直流抵抗と余分な交流抵抗で熱を発生し(wh)の約半分(0.555)のCO2重量(g)になりどんどんエネルギーは失われている。しかも殆どの電気機器は交流を直流に直して使っているのである。
交流による電力供給を世界中からなくして、電気機器を全て直流で動くようにするほうが有利になる。
気楽な事を言わないでとお叱りを受けるかも知れないが、厄介でも交流から直流に方向転換をすれば、CO2 削減2050年までの目玉方策になると思う。
太陽光や風力などでエコ発電をして、エネルギー分担を小さな地区単位で融通しあい賄い合う時代が到来する。
もっと効率の高い太陽光発電なら、宇宙で起こし地球へ無線で送ればいい。
2030年頃には原発1基分(100万kw)を試みる構想をJAXAも描いている。
その前の2011年には、地上実証試験を産学官のオールジャパン体制で行う予定だ。
こうした構想が証明されると従来の送電線は不要になる。
送電鉄塔は殆ど山の上に立っているから風当たりも強く風力発電機のプロペラも取り付けられる。
鉄塔からワイヤレスで街に電気を送るアンテナが出来るだろう。
そうすると携帯電話機は常に充電され、電気自動車も走りながら充電もされる。
まるで夢のような世の中が作れる。
エネルギー資源の少ない日本と言わずに、願ってもない新しいエネルギー社会を築くスタートラインである。
太陽からのエネルギーは1000w/㎡が地上に降り注がれている。
地上でのマイクロ波防護指針として10GHz以上は10w/㎡が最大である。
技術的には可能なのに、太陽エネルギーならなぜ許され人が介在する電波ではどうして規制されるのか?
こうした課題への社会との折り合いが必要になる。
大量な交流機器で地球は埋め尽くされている。
全てを直流に切り替えるのは容易ではない。
膨大なる生産販売が伴い世界不況時の復帰起爆剤にもなる。
地球資源の掘り出しでなく既存電気製品のリサイクルで対応すればよく山の様な仕事が待ち受けている。
一気には出来なくても分野別に直流化を推進する事だ。
2011年の地デジ対応だけでも混乱が起きそうだ。
ブラウン管の廃棄だけでも空恐ろしいがその気になれば出来るのだから、一歩でも前に進め地球再生に向けた社会が躍動する。
エコカーへの推進を図った様に、思い切った入れ替えで過去を清算し効率を大きく改善させる。
日本が終戦後大発展を遂げられたのは、古い産業設備を戦争で焼失したので最新鋭機に入れ替える事が出来た。
設備更新の出来なかった米国は日本にモノ作りの場を譲った。
今、中国は日本より優れた設備で整備され世界の生産メッカとして謳歌し、印度と共に躍進する。
次の世界の主導権を握るキーワードは直流化とマイクロウェーブであろう。
文責 会長 澤入 精