第322号 サワーの歴史12
date:2010-08-02
【箱に入った洗浄機が欲しい】
サワークリーンの洗浄力の良さは、次第にお客様に浸透していきました。
そうしますと、近代的な工場に納品させて頂くにあたって、
「他の機械とのデザインマッチングが取れないから、外観を箱状にして見栄えを良くしてくれ」とお客様から言われはじめたのです。
確かにお客様の工場はその多くが整然としており、当社の洗浄機だけが骨格をむき出しにしておりますので異様に映ります。
これでは見学ラインに、いくら性能が良くても恥ずかしくて設置出来ない、とお客様が言われるのもわかります。
外観に飾りが付き、カッコのいい洗浄機も必要なのだ。
人間もいくら寒いからと言えども、何でも身に付けたらいいというわけでもない。
外観美という努力もメーカーとしてはしなくてはいけないのだろう…。
しかし価格にあまり影響するようではお客様に対して別の意味で期待外れになってしまう。
お客様の気持ちを汲んだ内容にするには機能美を表現するしかない。
そう思い、外観のイメージを考え、折角だから、箱に入ったサワークリーン半自動タイプの版洗浄機から順次焦点を絞ってコンセプトをまとめていくことにしました。
単に四角な箱ではなく、人間工学的に考えての機能美・造形美を表現出来るようにまとめ、機械の性能を表現するにはどんな形にすればしっくりいくのか、目に訴えるものも取り入れドアも斜めにするよう考えました。
完成した洗浄機を見て、お客様が「これなら工場の見学通路に置ける」と喜んで頂けた時はホッとしました。
やっぱり産業用の機械でもカッコのいいデザインが必要なのだとその時、思いました。
洗浄部分を箱とドアで覆い、外観はステンレスでヘアーライン仕上げを施しましたのでとても豪華になりました。
国内外の工場に向けて何度もバックオーダーがあり、その後、数多く出荷することができました。
文責 会長 澤入 精