持続可能な開発目標(SDGs)
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。


社是「地球益に尽くす」
私たち株式会社サワーコーポレーションは1991年の創業以来社是「地球益に尽くす」のもと地球環境を意識したモノづくりや職場づくりを目指しております。 エレクトロニクス業界やプリンティング業界の生産現場を中心に洗浄という分野で自然環境を守り、人々が働きやすい職場の実現を追求した製品開発を行って参りました。これらの活動はSDGsが始まる以前から実践されていた、我々の誇る企業風土です。先ずは過去から現在の活動をご紹介させて頂きます。その後サステナブルな社会へ新たな活動を発表致します。
活動 |
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1991年〜 |
オゾンホールを防ぐ |
トリクロロエタン使用に変わる新たな洗浄方式の開発 |
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2001年〜 |
CO2排出量をカット |
クロスフローファンを採用CO2排出量 |
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2008年〜 |
クリーニングペーパーの再利用 |
廃棄(焼却)時に発生するCO2を6分の1に削減。 |
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2007年〜 |
CO2削減とVOC低減 |
二酸化炭素排出量に比較換算すると41%に減少。 |
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2010年〜 |
光化学大気汚染防止の取り組み |
揮発性有機化合物VOC排出率を78%削減 |
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1998年〜 |
自動インキ洗浄 |
4K(きつい、汚い、臭い、危険)を改善 |
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2020年〜 |
フィルム廃棄物の問題を解消 |
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現在 |
柔軟な働き方の提供 |
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現在 |
毎朝30分間を業務効率化や職場環境改善に充当 |
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現在 |
出水量を少なくすることで全体的な無駄を減少 |
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オゾンホールを防ぐ
ハンディ洗浄器 SC-500H(旧SC-1000)
1991年、電子部品の洗浄に使用されていたトリクロロエタンは太陽からの有害な紫外線を阻んでいた地表約25㎞付近のオゾン層を5~6年間破壊し続け、オゾンホールを形成します。オゾン層による紫外線減少がないまま有害な紫外線を直接浴び続けると、皮膚がんや白内障を発症する危険性が高まります。
弊社は、SMT(表面実装技術)に使われるメタルマスクの半田洗浄分野にてトリクロロエタンに変わる超音波洗浄機SC-500H(旧SC-1000)を開発販売、有害物質使用の軽減に寄与。超音波を直接洗浄対象物へ当てることで省電力の洗浄を実現しました。
弊社の超音波洗浄器第一歩の製品であり、現在でも販売しているロングセラー商品でもあります。
乾燥にクロスフローファンを採用CO2排出量68%カット SC-A21, A22
半田回収装置(半田キャッチャー)より半田再利用
従来、SMT(表面実装技術)に使われるメタルマスクの半田洗浄における乾燥工程では工場のコンプレッサーエアーが使用されていましたが、クロスフローファンを洗浄機へ設置し乾燥する事によりCO2排出量を当社比68%カットに成功しました。
付属の半田キャッチャーは洗浄液中に混在する半田粒子を沈殿させて回収(回収率95%)し、半田の再利用に寄与しています。




廃棄していた印刷機のクリーニングペーパーを洗浄、
再利用しCO2排出量を83%削減
SC-ER360W
SMT(表面実装技術)生産ライン内の半田ペースト印刷機にて使用されています。メタルマスクの裏ぶき用クリーニングペーパーは当初使い捨てが主流でしたがSC-ER360Wにてクリーニングペーパーに付着した半田ペーストを洗浄し再利用が可能になりました。廃棄(焼却)時に発生するCO2を17%に削減。
年間使用量約617㎏から約103㎏ 83%削減を実現いたしました。
2009年、北大阪商工会議所主催の環境改善表彰で「優秀賞」を受賞いたしました。





洗浄乾燥時間大幅短縮による CO2削減とVOC低減低減
SC-AH600
SMT(表面実装技術)に使われるメタルマスクの半田洗浄にて通常は洗浄工程と乾燥工程が分かれていましたが、洗浄と乾燥を同時に行うことで、両工程を1分に短縮しました。
メタルマスク1版あたりの消費電力量を抑え、従来洗浄機の二酸化炭素排出量と比較換算すると59%減少、1990年当時の他社洗浄機レベルから99%の削減となりました。
開発の発端は大手自動車部品メーカーのプロジェクトへ参加させて頂き
今までにない洗浄方式を開発いたしました。
揮発性洗浄液*(グリコールエーテル類、アルコール類)から水系洗浄液に変更を行いました。
【VOC 低減効果】 大気排出量:70 t/年→35 t/年(効果:▲ 35 t/年)
揮発による洗浄液消費量を削減すると共に大気排出量の低減にも貢献いたしました。
このコア技術は現在の製品SC-AH100-LVへとつながります。
※グリコール系洗浄液に含まれる揮発性有機化合物(VOC(volatile organic compounds))
光化学大気汚染をもたらす主要な原因物質。






特殊洗浄機構によるVOC排出量78%低減
SC-AH100-LV
SMT(表面実装技術)に使われるメタルマスクの半田洗浄にて
SC-AH600から生産コストを押さえたSC-AH100-LVを開発しました。
洗浄乾燥を同時に行う洗浄機構を新たに開発致しました。
それに加えて専用の洗浄液はグリコールエーテル系溶剤を66%の水で希釈した低VOCタイプ洗浄液を洗浄液メーカーと開発、これによりVOC排出量が弊社洗浄機SC-ML736Jと比較して78%削減に成功いたしました。
現在では環境対応機種として、弊社の主力製品となっております。
自動インキ洗浄
SC-G100
商品ラベルへ印刷された美しいフィルムの多くはグラビア印刷技術を活用したものです。大量生産される印刷フィルムの為、毎日多くのグラビアシリンダーに付着したインキを洗浄する必要が有ります。
これまでは人の手で洗う事が多く、この現場から4K(きつい、汚い、臭い、危険)を改善したい!
との声からSC-G100を開発するきっかけとなりました。
洗浄機SC-G100ではスタートボタンを押すだけで、作業者の手を掛けずに超音波で綺麗に洗いあげます。
手洗浄の厳しい現場から洗浄機で楽に洗える様になり、発売から23年になりますが海外含め87台がお客様の元で活躍しています。
これからも更に装置改善を進め、より一層の作業環境と地球環境の改善に勤めて参ります。
印刷フィルムリユース洗浄
フィルム廃棄物の問題点
全世界ではプラ包装が7800万トン生産され、内800万トンが海へ流出していると言われています。日本でも、約900万トンの廃棄プラ包装のうち、約16%が焼却や埋立、約57%を「サーマルリサイクル(熱回収)」と呼ばれる焼却型に頼っておりマテリアルリサイクルは27%のみで、多くが海外へ輸出されていました。国内では焼却処分時に発生する熱活用のサーマルリサイクルはされていますが「製品から製品」へ再生するサスティナビリティの高いマテリアルリサイクルの普及が求められています。食品包装に使われる軟包装フィルムは殆どがグラビア印刷工法にて生産されています。グラビア印刷工場では、生産前に必ずカラーマッチングやパターン照合のための試し印刷を行います。試し印刷による印刷後フィルムは日常的に発生し、不要となった印刷物などの多くは産業廃棄物として焼却処分や埋立処分を行っています。印刷後フィルムの付着物洗浄機を開発することで、印刷後フィルムの処理方法は以下の様に変化が可能です。
①フィルム自体のリユースが可能となる。
②フィルムを有価買取にてリサイクルが可能となる。
③焼却廃棄の総量を削減する事ができる。(CO2削減)
弊社取り組みの一つである印刷済みフィルムの洗浄ではフィルムの基材を再使用できるリユースとプラスチック樹脂のマテリアルリサイクルを実現する為
グラビヤ印刷機メーカであるオリエント総業様と共に開発を進めております。





3つの働き方を通じた取り組み
・出産、育児、介護、テレワーク等での柔軟な働き方の提供
ライフステージにおける様々なイベントに会社として柔軟に対応し 勤務時間の変更など働きやすい環境を提供しています。
・定年後の延長雇用制度の拡充
65歳以降も勤務の継続を希望する従業員には本人の希望を確認した上で 継続して勤務ができるように対応しています。
・国籍に関係なく働ける 直近3年間で、中国・韓国・フランス・ベトナムの方が在籍実績あり
国籍にとらわれない雇用制度です。




環境整備
環境整備とはより仕事を行いやすい環境を整える活動です。
毎朝30分間は社員・パート・役員全員で掃除だけでなく業務の見直しや職場環境改善のために活動します。
環境整備の取り組みは来客者の目線に立った職場環境への視点、他部署メンバーとのコミュニケーション等気づきの力を育みながら社内環境作りに寄与しています。
創業当時「建設の日」として職場で必要な物を工夫手作りした活動からその精神が受け継がれています。
<具体例>
- 会社敷地の法面に畑を耕して、野菜や果物を作る。
- 事務的で殺風景なロビーへ季節に合った装飾
- 建屋内廊下の壁や床の貼替を行い、雰囲気を変える
- 海外へ向けて製品メンテナンスを動画にし、コロナ下で出張せずとも対応が実現
- 広い敷地の法面の草刈りを目的としてヤギを飼育
- 製造治具の改良



水道の元栓を締め、出水量を減らす
全世界で約18億人が汚染された飲料水源を利用しトイレなど基本的な衛生施設を利用できない人が約24億人いると言われています。
私たちにできることは普段から節水に取り組み、こまめに蛇口を締めること。
洗面・手洗い 1分間流しっぱなしの場合約12リットル
シャワー 3分間流しっぱなしの場合約36リットル
意識せず不必要に多く水を使ってしまいます。
社内大本の水道元栓を締めて出水量を少なくすることで全体的な無駄を減少させる取り組みを行っています。


